誰のため?

ネタ元:できるヤツから離れていく護送船団方式1メソッドは 50行以内

途中から全然違う方向で紛糾してしまったネタ。これについてはコメントの流れに結構イロイロと思うことがあるので書いてみる。

んーと、お客様にとって...みたいな話もでてましたが、ぶっちゃけてしまうと「顧客にとってそんなものはどーでも良い」だと思う。
顧客にとって必要なのは、「適切な期間」で「適切なモノ」を納入して、それが「きちんと使える」(つまり自分の業務の役に立つ)ことが大切なのであって中身なんか誰も気にしない。
家庭の主婦にとっては、炊飯器は(予定した時刻に...これはオプションかも...いや、まぁ、イマドキはフツウですけど)ご飯が美味しく炊ければ良いのであり、洗濯機は洗濯がきちんとできれば良いわけです。

んじゃ、「客は中身わかんないし、あとで新人くんがメンテできないと困るから、どうせ同じ結果がでるんだし新人くんにあわせって作っちゃえばイージャン♪」で良いか?と聞かれれば、答えはNoだと思う。
そしたら「各自が自分の技量に合わせたものをそれぞれ作ればイージャン♪スゲージャン♪」なの?と聞かれてもやっぱ答えはNoだと思う...というか、Noと言いたい(苦笑)
だって後で修正できなくて泣くのイヤだ。(...とはいえ、よっぽど前衛芸術的なコードじゃない限り、必要に迫られて勉強するハメに陥って泣きながらでも修正するんだけどね...結構怖い話だwww)

技術者である以上、自分の技術より下のレベルでやらなければならない状況は苦痛だと思う。
ただ、状況によっては仕方がないのもまた現実。

んと、今かなーりでかいシステムを発注してるとして、ベースを作るのは優秀な技術者集団が作成します。
けれどですね、予算の関係上そこからのカスタマイズとかメンテナンスは社内のシステム部門がやらなければならない場合、優秀な技術者集団が技術の粋を尽くして作成したのではあとで社内SEたちがメンテナンスできないということになります。
技術者からしたら、不本意なんだろうなぁ...(苦笑)。彼らからしたら「できない子」な社内SEやPGにわかるようにレベルを下げてつくらなければならないんだから。
優秀な技術者の皆様ならば、プロなんだからこのくらいできて当然だ!と思う人もいるかもしれない。でも、維持管理をメインとする社内SEやPGがそこまでの技術を必要とする場面がそうそうないのもまた現実。
「プロでしょ、そのくらい覚えなさい」
と言われてもねぇ...。テヘ☆(嗚呼、できない子であることを暴露してる...orz)ま、常々なるべく上を見るよう努力はしてますけどね(と、一応言い訳とかしてみる)
とはいえ、ちょっとでもその格差を埋めるべくがんばってるんだから(...というか、埋めざるを得ない状況なので)、はっきりきっぱり「イヤだ」なんていわないで欲しいなぁ...とかは思ってみる。
嗚呼、だんだんグダグダになってきた。

最後に。
ネタ元でJitta氏は

結果。できる人から離れていく(辞めていく)ということになるでしょう。

上記のように締めくくっているけど、そしたら「その離れていった人はどこへいくんだろう?」とういう疑問がふと浮上。

  • 下のレベルにあわせるなんて面倒なことをせずにすむ別の企業or組織を探す
  • フリーになる
  • 技術者を辞める

想像力がないのでこのくらいしか思いつかなかった(苦笑)
1つめについては、これが進むとできない子しか残らなかった企業は淘汰される...かもしれない。(コードジェネレータとかできたらなおさら)
2つめ、純粋な技術屋さんだとつらいかもしれない道。でもフリーなだけあって己の技術を生かせることでは一番。(それぞれの得意分野を持つひとがよりあつまって結果的に1になる可能性も秘めてる...と言ってみる)
3つめ、これを選択されてしまうと危険。業界自体の存続の危機な感じ。(ちょっと妄想)

彼らはいったいどこへ?